前頭葉をフル回転させるウオーキングの認知症予防効果

前頭葉をフル回転させるウオーキングの認知症予防効果について
熊野宏昭・早稲田大教授(認知行動療法)の研究では

歩き方のポイントは次の4つ
(1)胸を張って背筋を伸ばし、姿勢をよくする
(2)腕を大きく振る
(3)つま先を上げてかかとから地面に足をつく
(4)足の指を広げ、しっかりと地面を蹴る――である。

ふだん、私たちは、まったく意識もせずに自動的に歩いているように思っているが、実はそこに複雑な大脳高次機能が関わっていることが分かってきている。

試しに100から順番に7を引きながら歩いてみると、歩くのが遅くなるのに気づく。こんな簡単な計算でもスラスラと進まないことが分かります。

これは、注意の一部が計算にとられてしまうからで、そのことから、前頭葉がつかさどる注意の働きは、歩くためにも必要であることが分かる。

日頃から歩く習慣を持っている人の方が、明らかに認知症になりにくいという、ちょっと驚く調査結果の理由にもうなずけます。

正しい歩き方かどうかに気を払い、関心を向けながらのウオーキングだと、前頭葉はフル回転することになるとのこと。さらに風を切り、大地を蹴ることによって、知覚と運動という動物としての基本的な働きも加わる。周りの世界と直に関わりをもつこと、そのことも元気がわいてくる大きな理由になっています。